デバッグモードの有効化
通常 / や/index.phpでアクセスしているところを /index_dev.php と書き換えてアクセスすることにより、デバッグモードが有効になります。
デバッグモードでは、開発の手助けになる、WebProfilerやDebug情報が出力されるようになります。
- /index.phpを付与してアクセスを行なった際は、以下のエラーが表示されると思います。
You are not allowed to access this file. Check index_dev.php for more information.
- 
    その際は、index_dev.phpを開きアクセス元のIPを以下の配列に追加してください。 
- 
    設定例 
$allow = array(
    '127.0.0.1',
    'fe80::1',
    '::1',
);
- 
    上記はアクセス制限の設定です。 
- 
    上記設定後に、もう一度アクセスしすると、下部にプロファイラーが表示されると思います。 

- 
    プロファイラーはSymfony2の機能です。 
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    表示されたプロファイルラー上にマウスを持っていったり、クリックする事で開発に役立つ情報が確認できます。 
- 
    以下にプロフィラーの左から順に、どういう情報を確認できるか説明を行います。 
| 画面左からの順番 | マウスオーバー | クリック | 
|---|---|---|
| 1 | シンフォニーのバージョン | symfonyのサイトに遷移 | 
| 2 | PHPのバージョン | phpinfo()の内容 | 
| 3 | x-debugのトークン | PHPなどの基本設定内容 | 
| 4 | httpステータスコード | httpヘッダー情報 | 
| 5 | レスポンスタイム | ビュー毎のレスポンスタイムのグラフ | 
| 6 | メモリ使用量 | - | 
| 7 | - | form関連情報 | 
| 8 | Viewのレンダリングタイム | 呼びだされたView一覧 | 
| 9 | 発行クエリ数 | 発行SQL一覧 | 
備考
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    以下の作業はEC-CUBE 3.0.8以上の方のみが対象となります。 
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    EC-CUBE 3.0.8からdump用ライブラリを導入したことにより、パッケージ版だと index_dev.php がそのままだと使えません。 
 index_dev.php を使えるようにするためにはEC-CUBEディレクトリ直下で、以下のコマンドを入力してください。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
を実行後、
php composer.phar update symfony/var-dumper symfony/debug-bundle
を入力してください。これで必要なライブラリが導入されます。
オブジェクトの中身を確認する
- 前述した通りEC-CUBE 3.0.8からdump用の以下Symfony Componentが導入されました。
- 
    以下が該当コンポーネントです。 
- VarDumper Component
利用方法
- 開発中にオブジェクトの中身を確認する際に、以下関数を呼び出してください。
dump([中身を確認したいオブジェクトのインスタンス]);
- 上記で以下の様にオブジェクトの詳細な内容が表示されます。

画面が真っ白になった場合の対応
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    index_dev.phpからアクセスしてデバッグモードになっていると、PHPエラーの場合は表示されますが、サーバー側のエラーの場合は、内容が表示されない事もあり、画面が真っ白になってしまうことがあります。 
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    その際は、以下フォルダのログを参考にデバッグを行なってください。 
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    /[EC-CUBE 3のインストールディレクトリ]/app/log 
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    あわせて、PHPのログ、WEBサーバーのログも参考の対象としてくだい。 
- 
    PHPのログ、WEBサーバーのログは環境により保存場所が異なりますので、ここでの詳細な説明は割愛させていただきます。 
開発と本番でconfig.ymlを使い分ける
app/config/eccube 直下に config_dev.yml を用意することで開発環境だけの値を利用することができます。
https://github.com/EC-CUBE/ec-cube/issues/207
メールの設定方法
インストール画面でsmtpのメールサーバ設定を行うと以下の内容が作成されます。
mail:
    transport: smtp
    host: ドメイン名
    port: 587
    username: ユーザー名
    password: パスワード
    encryption: null
    auth_mode: null
この例ではportはOP25B対策しています。
SSLを使われている場合、
Gmailの場合、
mail: transport: smtp host: smtp.gmail.com port: 465 username: GMAILのユーザー名 password: GMAILのパスワード encryption: ssl auth_mode: login
という設定で送信可能ですがGmail側で安全性の低いアプリへのアクセスを有効にする必要があります。
## メールの誤送信防止機能
config.ymlまたはconfig_dev.yml に delivery_addressを追加することで
メール誤送信を防ぐことが可能です。
delivery_addressにメールアドレスが設定されていればそのアドレスのみにメール送信されます。
但し、この機能はデバッグ環境(index_dev.phpからのみ)でしか有効になりませんのでご注意ください。
https://github.com/EC-CUBE/ec-cube/issues/195
## コンソールコマンドについて
ver3.0.1からコンソールコマンドとして、
php app/console router:debug php app/console cache:clear php app/console plugin:develop (3.0.9からパラメータを追加)
が用意されています。
#### router:debugの使い方
```router:debug``` の方は現在登録されているrouting情報が一覧表示されます。
ルーティングは探しやすいように、
引数の文字列でフィルタ  
sortオプション:並び順  
orderbyオプション:nameかpathのどちらかで並び替え  
が可能です。
* example:
php app/console router:debug php app/console router:debug product php app/console router:debug –orderby=name –sort=desc php app/console router:debug –orderby=path –sort=asc php app/console router:debug product –orderby=path ```
cache:clearの使い方
cache:clear はapp/cache配下のキャッシュがsession情報を除いて削除され、
cache:clear --all と --all を指定するとsessionのキャッシュも含めて全て削除されます。
plugin:developの使い方
php app/console plugin:develop を利用したプラグイン開発 を参照してください。